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「女性が求めているのは『活躍』ではない」株式会社ディーセントワークが見据える働き方の未来(2/2)

自分の理想とする働き方・ライフスタイルを目指す、ディーセントワーク。

そのコンセプトの啓蒙・PRを手掛ける株式会社ディーセントワークのインタビュー記事後編です。前回は、働き方の多様性が認められていない現状や「残業」の捉え方について話が及びましたが、今回はより具体的な新しい働き方の取り入れ方に関して議論が熱を帯びていきます。

ぜひご覧ください。

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新しい働き方の導入方法がわからない企業が多い

Trigger編集長・藤原 : 御社はダイバーシティの許容などを企業に研修したりしているということですね。

高橋 : そうですね、実例ベースでコンサルティングしたりしています。先日も8kgくらいの赤ちゃんを前に抱えて仕事をするようなケーススタディをしたのですが、大変なのって赤ちゃんが重いことではなくて、下が見えないとかお腹が出て靴ひもを結べないことなんですよね。ボールペンさえ拾えないんですよ。

編集長 : 視界が狭まるのと動作が限定されるんだ。

高橋 : あとは、キャスター付きのイスが怖かったりするんです。当事者にならないとわからないことが沢山あるので、実際に体験してみることで理解が広がるんですよね。

編集長 : なるほど。これまでにない多様性や新しい働き方を取り入れたいという企業のコンサルティングをする際に、一番多く寄せられる悩みって何なのでしょうか。

高橋 : 新しい働き方と聞いて、僕らが相談を頂く際に最も多いことは「導入の仕方がわからない」というものですね。


新しい働き方の導入が進まない最大の理由は「社長のエゴ」

編集長 : どういう風にやるんですか?

高橋 : まず聞くのは「オフィスでないとできない仕事って何ですか?」ということです。例えば、「エンジニアってリモートワークだとダメな理由ってありますか?」って聞くと、「いや、特にない」と先方の社長が答えて、「では、社長はなぜ導入しないんですか?」って深堀りしていくと、最終的には「俺のエゴ」で終わるんですよね。(笑)それは、社員のことが信じられないって話になりますよ、と。でも、自分で採用したんだから自信を持った方が良いし、あまりにも不安だったら社長自ら会いにいけばよいと。

編集長 : そうですね。

高橋 : もし仮にその優秀なエンジニアの方がリモートワークして、側にいないと不安だと言うのであれば、あなたが行けば良い。ウチの社員もいつオフィスにいるか、僕自身も詳細は把握してませんから。(笑)社長、儲けたいんでしょ。信じる者と書いて「儲ける」ですから。


実労働時間と体感労働時間という概念

高橋 : 当社では実労働時間のほかに体感労働時間という考え方を採用しています。例えば、今スタバにいるけど、クライアントからの電話を待っているならば、それは労働時間だ。けれども、今の日本の制度では労働ということになっていない。でも、実際は労働じゃないですか。なので、体感労働時間と言う概念を取り出して、当社では160時間以内に収めるようにしています。その時間内であれば、どこでどのように働いていても問題ない、というような制度にしています。

編集長 : へぇ、面白いですね。

高橋 : 出社と退社の概念を無くせば、残業の概念も出てこないんですよね。で、160時間以上かかっているのであれば、相当な業務をやっていないとあり得ない訳で、それが成果に繋がっていないならば頑張り方が間違っているという話になる。


「承認力」を大切にしよう

編集長 : そこから先は生産性の問題になると。そういった働き方は増えていきますよね。御社で今後、攻めて行きたい分野って何かあるんですか。

高橋 : 今「働き方改革」っていうキーワードがもてはやされていますが、こういうのってブームで終わっちゃうんですよね。けれども、改革をしてゼロから創り直して新しい理想論を探すのではなくて、認め合いましょうと。

編集長 : 一つの正解例をみんなで目指すやり方は、とうの昔に破綻してますよね。

高橋 : 働き方改革を否定はしませんが、そこに傾倒してしまうことに危険性は感じますね。あとは、女性活躍推進法についても、世の女性がいつ活躍したいと言ったのか。実際に僕がお会いする人は口を揃えて「活躍したい訳じゃない」と言っています。ただ、性別による不平等な評価や妊娠等による身体的な負荷への理解不足への不満をもっているだけで、そこを理解して認めて欲しがってるんです。何もこれまで以上に活躍したい、と言っている訳では無いんですよね。むしろ、余計な仕事を持ってくるなと。(笑)

主婦になることも良いことだし、独身を謳歌することだって素晴らしい。キャリアウーマンも家庭に入る専業主婦もそれぞれを認め合う、こういったことができればこれから生まれてくる子供たちもいくつもの世界観を認めてあげられる。「承認力」とでも言えば良いのでしょうか、そういった部分が大切になると考えています。

編集長 : そうですね、今日はお忙しい中ありがとうございました!

高橋 : こちらこそありがとうございました!

株式会社ディーセントワーク:http://decent-work.jp


Trigger運営事務局


メディア編集長である藤原ユウマを中心に、Trigger運営メンバーで記事を書いています。


Twitter:藤原ユウマ

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