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DeNA騒動で見る「“プロ”ライター」の必須条件とは

誰もがネットで文章を発表することができる時代。筆者も含め「ライター」という肩書を持っている人は多く、日記的ブログを書いているだけでも、もちろんライターと名乗ることが可能です。

では「“プロ”ライター」とは何でしょうか。その違いを明確に感じることができる“あの騒動”で、その条件を探ります。

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問題が表面化した「肩こり=幽霊のしわざ」の表記

2016年12月、DeNAのキュレーションメディアが一斉に閉鎖され、大騒動となった一連の「DeNA騒動」。この騒動に伴い、同じような運用をしていたメディアは次々と医療系の記事を非公開とし、無法地帯ともいえるネット情報社会に一石を投じました。

発端は「Welq」という医療系メディア。こちらで「肩こりは幽霊のしわざかも」という表記があり、常識から逸脱していると騒ぎになったのがはじまりでした。


「幽霊」はどう現れた?SEOキーワードとは

そもそも、そのような表記になったのは、DeNA側が「肩こりをテーマに記事を書く際、『幽霊』という単語を入れるように」という、いわゆるSEOキーワードを盛り込む指示があったからだと筆者は考えています。

SEOキーワードとは、ネット検索にひっかかりやすいワードのことを指します。Webの記事はアクセス件数を伸ばすために、これらのキーワードを盛り込んで記事を書くことがよくあります。

そして、その指示を鵜呑みにしたライターがそのまま後先考えずに書き、編集担当が通してしまったというのが原因ではないでしょうか。


「“プロ”ライター」ならどう表現するか

もし、プロの端くれである筆者に「肩こり 幽霊」をキーワードに記事を書いてほしいという依頼がくれば、このような文章になるでしょう。

━━「肩こりの原因は“幽霊”が肩にのっているからだ」という人も中にはいるかもしれません。しかし、それにはまったく根拠がありません。その言葉を信じて、体の悲鳴に耳を傾けないことは非常に危険です。一度きちんと痛みと向き合い、心当たりがないのであれば、整骨院やカイロプラクティックなどで「神経」や「筋肉」の動きを確認してみてはいかがでしょうか━━

あくまでも例文ですが、常識的な文章の中に、きちんとSEOキーワードを盛り込んでいます。この文章であれば問題はないはずです。

実際、筆者も某メディアに、SEOを重視するあまりに不適切なキーワードをあげられたことがあります。上記の例文のように対応することが可能なものもあれば、あまりに極端な場合は、そのキーワードを入れずにライティングしたいと申し出ました。

実は、編集担当の方も「とりあえずSEOキーワードを全部提示しておこう」という場合が多く、キーワードが適切か不適切かチェックしていないことが多いからです。


「“プロ”のライター」になるには何が必要か

細かいことのようですが、

「読者にポジティブに届くか」
「不適切な文言でメディアが炎上しないか」
「一般常識外になっていないか」
「編集部が見落としをしていないか」

などを考慮して書けることが「“プロ”ライター」であると筆者は思っています。

「プロのWebライターになりたい」のであれば、うまい文章が書けるようになるよりも、「客観的視野」「情報収集力」「判断力」を持つことのほうが重要です。

もちろん、専門知識や校閲力なども必要ですが、「企業に利益を生むライティングでありながら、読者のための記事が書ける」のがプロのライターといえるのではないでしょうか。


木月ハチ


Webライター。大好物は「二足の草鞋を履く」こと。大学在学中は編集プロダクションで修行を積んだのに「食」に憧れ外食産業へ。のちにベンチャーで業務企画や進捗管理で大企業を相手にし、大企業って面白いと今度は外資大企業のセクレタリーになるも、副業でヴィンテージ食器のネットショップを運営。現在は夫と小学生の息子と猫と都内住まい。オーガニック料理ソムリエ。


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